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1月 14, 2021

あなたは見分けられますか?ヤッコの幼魚カラー

Posted in : 春日井海水魚ブログ, 未分類 on by : 春日井店 海水魚コーナー

こんにちは、野田です。

今回は非常に似通った色合いの幼魚カラーを持つヤッコの仲間を紹介していきます。

ヤッコの仲間には幼魚と成魚で全く体色が異なる種類が多くいます。この成魚と幼魚で体色が異なる理由としては、ヤッコの仲間は縄張り意識が強く、成魚は縄張りに侵入してきた同種を激しく追い払おうとします。そこで、幼魚は成魚と全く異なる体色でいることで、別種のふりをして攻撃されないようにしているためだと言われています。(※諸説あります)

ヤッコの幼魚カラーには本当に似ているものが多く、中には見分けることが困難な種類もいます。今回はその中からお店にいる魚をいくつかピックアップしてご紹介します。

ウズマキ

※その名の通り体の中心に渦巻き模様があることから「ウズマキ」と呼ばれていますが、実はこの名前で呼ばれるのは幼魚のときだけで成魚になると「タテジマキンチャクダイ」と呼ばれ、名前が代わります。

※上の写真が先程話で出てきたタテジマキンチャクダイです。本当に模様が全く変わります。ウズマキとタテジマキンチャクダイは昔は別の魚だと思われていたためこのように2つの呼び方があると言われています。これほど模様が違えばそう思われるのも納得です。

 

サザナミヤッコ

※ウズマキによく似ていると言われるのがサザナミヤッコです。違いはウズマキのような楕円形の模様はないのが特徴です。写真のサザナミヤッコは少し成魚カラーが混じって来ています。

ワヌケヤッコ

※サザナミヤッコの幼魚によく似ていますがワヌケヤッコの幼魚は線が規則正しく並んでいます。

アズファー

※ワヌケヤッコの幼魚に非常によく似ていて見分けるのはかなり難しいです。特徴としては尾鰭が黄色がかるのが特徴です。

イナズマヤッコ

※イナズマヤッコの幼魚は他と比べて線が少ないため見分けるのは比較的簡単です。成魚は良くお店に入ってきますが幼魚が入ってくるのは珍しいです。

クリスルス(イヤースポットエンゼル)

※少し珍しいヤッコの仲間です。クリスルスの特徴としては尾鰭が黄色がかりさらに青い線の模様が入ります。

幼魚カラーは本当に似ている種類が多いため見分けるのは難しいですが、これほどまで似ているというのは面白いですね。もちろん今回紹介したヤッコたちはウズマキとタテジマキンチャクダイのように成魚になると体色が全く異なります。今回はすべての成魚の写真をご用意することが出来なかったので、気になる方は一度調べてみると幼魚との違いに驚くかもしれません。

幼魚カラーから成魚カラーになる過程を見ることもヤッコ飼育の醍醐味の一つと言えます。

気に入ったヤッコがいれば是非幼魚から成魚まで成長させることに挑戦してみてください。