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11月 17, 2020

ぶさかわ!?カエルアンコウ

Posted in : 春日井海水魚ブログ on by : 春日井店 海水魚コーナー

こんにちは、野田です。

今週は、今お店にいる中でもオススメの魚をピックアップして少し詳しく紹介していきます!

今日紹介する魚はカエルアンコウです!
独特な風貌と一風変わった生態を持つ魚で、様々なメディアでも取り上げられることも多く、その特徴的な可愛さから人気も高い魚です。

一口にカエルアンコウと言っても種類は様々です。
お店にも3種類のカエルアンコウがいます。

カエルアンコウ

イロカエルアンコウ(レッド)

クマドリカエルアンコウ(イエロー)

カエルアンコウは他の多くの魚とは異なり、泳ぎがあまり得意ではありません。
普段は胸鰭と腹鰭をまるで手足のように動かして、海底を歩くように移動しています。この歩くような移動方法が可愛らしく、人気の要因の一つです。
また、小型の水槽でも飼育可能な種類が多いのも特徴です。

※写真の子は上でも紹介したイロカエルアンコウ(レッド)の幼魚サイズです。体長は2cmほどのめちゃくちゃ小さい子です。

カエルアンコウの特徴の一つはその額に”イリシウム”という釣り竿のようなものがあり、その先端に”エスカ”と呼ばれる疑似餌のようなものを持つことで、他の小魚が近くに来るとまるで釣りをするようにこれらを揺らし、小魚をひきつけて捕食するという生態をしています。
このことから、カエルアンコウはもともと「漁をする魚」つまり「漁り魚(イザリウオ)」と呼ばれていましたが、イザリという言葉が他の差別用語と同じ呼び方であることから、今ではカエルのような見た目にちなんでカエルアンコウに改名されたと言われています。(※命名については諸説あります)

※写真は餌の冷凍オキアミを与えているところです。エスカを出しているのが見えるでしょうか。この子はエスカをよく出しますが、個体によってはエスカを全く出さない子もいます。

前述した通り、カエルアンコウは肉食の魚なので、口に入ってしまうような小さな魚とは混泳出来ません、また、泳ぎも下手で基本的に水槽の底でじっとしているので、他の魚がいると餌を食べれないこともあります。そのため、単独での飼育が望ましいです。

餌としては、まだ水槽に慣れていない個体にはスジエビや小魚などの活餌を与えましょう。慣れてくれば魚の切り身や冷凍餌のエビやオキアミ、乾燥エビのクリルなどを食べてくれるようになります。

※上の写真であげていた冷凍オキアミにピンセットごと食いつくイロカエルアンコウ、元気が良すぎです。

お店では、最近取り扱うようになった冷凍餌のツノナシオキアミを与えています。

※写真は冷凍餌のツノナシオキアミです。最近取り扱い始めた商品ですが、カエルアンコウだけでなく、肉食系の魚の食いつきは抜群です。

可愛らしい動きと独特の姿を持つカエルアンコウ、水槽の中の姿をずっと見ていても飽きない魅力的な魚です。
同じ種類のカエルアンコウでも生息していた場所によって様々な色合いがあるので、気に入った個体が見つかったら、是非飼育に挑戦してみてください。