トレーサビリティ

持続可能な飼育へ ペットのトレーサビリティ

いま、日本の生きものが減っています。
主な原因は生息地の破壊や汚染ですが、乱獲や外来種の問題では、ペット業界にも責任が問われています。ペットショップにできることは何かを考え、2つの取り組みをはじめました。

2つの取り組み

  • 国内種の養殖個体の来歴表示 その生きものが、いつ・どこで・だれに育てられたのかを表示します。
  • 放流注意の説明書きの配布 お買い上げのお客様に、放流をしないようお願いする説明書きをお渡しします。

飼育は、生きものを好きな人を増やします。好きな気持ちを育てることも、生物の保全につながる活動のひとつだと考えます。飼育の文化を守るため、一歩ずつ踏み出します。

トレーサビリティとは

その商品が、いつ・どこで・だれによって作られたのかを明らかにし、あとから追いかけられる状態にすることです。ペットのトレーサビリティ表示では、ブリーダー様が育てた生体の来歴を正確に表示します。表示する項目と、その意図は次のとおりです。

生産者名 信用と実績のあるブリーダー様と提携し、生産者名だけでなく、施設の写真やインターネット上での活動もご紹介します。生体を見ただけで野生か養殖かを見分けることは難しいため、流通の背景をお伝えすることが養殖である証明になると考えます。将来、行政による登録の制度に発展することを望みます。
親個体の採捕時期 どれだけ累代飼育したかを明記します。少なくとも2世代以上を経たものを販売します。新たな血を入れている場合も明記します。親をとること自体が自然に負荷をかけていることも事実ですが、できるかぎり養殖の個体を販売することが、ペットショップの持続可能性につながると考えます。
親個体の採捕場所 採捕場所を書くことは個体の信用につながりますが、具体的な場所を明かすと乱獲を招くおそれもあります。そのため種ごとの現状に応じて、県名・系統名・河川名などを使い分けて記します。系統名は北村淳一著「日本のタナゴ」の地域個体群の表示を参考にしています。遺伝子の解析を行ったものではありません。
繁殖方法 タナゴの仲間はイシガイの仲間に卵を産みます。そのため二枚貝が使い捨てのように消費されてきた面があります。貝を消費しない、持続できる繁殖の方法をとっていることを明記します。なお、野生のイシガイの仲間は販売しません。
出生 稚魚になった年を明記します。
飼養方法 人工池・屋外水槽・屋内水槽などがあります。飼育の参考にしていただくため、出荷の直前の飼い方を明記します。
流通経路 川魚のふつうの流通は、養殖業者または採捕業者から漁協の競り市、生体問屋、小売店という流れです。どの業者を経由したのかを明記します。いまのペット業界では、この過程で野生か養殖かの区別がされていません。養殖であることが明記され、お客様が養殖を選ぶ文化になればと願います。
販売者 リミックスは株式会社名東水園のブランド名のため、「株式会社名東水園」と明記します。入荷後は店頭の屋内水槽・屋外水槽などで維持します。詳しい管理の状況は別途お問い合わせください。
価格 市場の価格より少し高い価格にしています。ブリーダー様の高い技術を維持するためです。希少だからと高額にすると乱獲を招くため、市場の状況と生体の状態を見ながら微調整します。

トレーサビリティの対象外の生体についても、法令の遵守は徹底しています。ただし持続可能性まで目を向けることはできていません。この取り組みをきっかけに、少しずつ配慮を広げてまいります。

お取り扱いしている生きもの

タナゴの仲間を中心に、養殖された個体をご案内しています。

  • ニッポンバラタナゴ
  • カゼトゲタナゴ
  • ゼニタナゴ
  • タナゴ
  • イチモンジタナゴ
  • ミナミアカヒレタビラ
  • シロヒレタビラ
  • アブラヒガイ
  • ホトケドジョウ
取り扱いのある生きもの1取り扱いのある生きもの2取り扱いのある生きもの3取り扱いのある生きもの4取り扱いのある生きもの5取り扱いのある生きもの6取り扱いのある生きもの7取り扱いのある生きもの8取り扱いのある生きもの9

価格と在庫は時期によって変わります。サイズ・管理の状態・発送日・到着日などとあわせて、お気軽にお問い合わせください。

それぞれの生きものが、いつ・どこで・だれに育てられたのかは、下のページに1種ずつまとめています。

お取り扱いの生きものの来歴を見る

養殖のタナゴと二枚貝

養殖の個体をご案内する理由

婚姻色が美しいタナゴ。そして、タナゴが産卵に使うイシガイの仲間。飼育を楽しみたいと思っても、タナゴも二枚貝も、野生の個体と養殖の個体が混ざって流通しています。飼育を楽しみたいという気持ちにお応えするため、環境への負荷が少なく、丈夫で飼いやすい養殖の個体をご案内します。

養殖業者様

オッケーフィッシュファーム様 埼玉を拠点に、希少種の系統を守る想いを込めて養殖を営んでおられます。自然への負荷が少ない環境で累代飼育された元気なタナゴをお届けくださるほか、個体の識別表示にも全面的にご協力いただいています。

養殖業者様の飼育施設

養殖の二枚貝について

養殖の個体でも、タナゴの仲間は二枚貝を使うことで、より美しく興味深い繁殖の行動を見せてくれます。しかしイシガイの仲間は飼育が難しく、ペットで流通している貝は、そのほとんどが野生から消費されているのが現状です。あまり知られていませんが、淡水魚の養殖場でタガイが生産されています。限られた数になりますが、養殖のタガイの販売を予定しています。

人工繁殖について

いまは、すべてのタナゴの仲間で人工繁殖の技術が確立されています。その技術は「ゴリラアクア」さんが動画で紹介しておられます。人工繁殖という趣味として、その面白さをお楽しみください。

放流はしないでください

どの生体も、生涯にわたって飼っていただくことを前提に販売しています。飼いきれなくなったときの放流が外来種の問題につながるのはもちろんですが、保全につながらない放流にも大きな問題があります。お買い上げのお客様には、この説明書きをお渡ししています。

飼いきれなくなった場合はご連絡ください

飼いきれなくなったとき、広い自然のほうがのびのび暮らせるだろうという思い込みで、自然に放してしまう方がいます。放流した場合、生き延びる確率はとても低いです。万が一生き残っても、もとからそこに住む生きものを食べてしまったり、住みかを奪ってしまったり、病気を広げてしまったりと、思いもよらない悪い影響があります。

急な引っ越しや、増えすぎて飼いきれなくなるなど、手放さざるをえない場合もあると思います。どうしても飼えなくなった場合は弊社で引き取りますので、お電話でご一報のうえお持ちください。善意の放流が原因で、さまざまな生きものの飼育が法律で規制されていっています。海外・国内を問わず、ご自分で採ってきた生きものも含めて、放流は行わないでください。

放流は保全につながりません

希少な川魚が増えてほしいと願い、家庭で増やして放したくなる気持ちも分かります。しかし国内の種であっても、別の地域の個体を放すことは大きな問題となっており、国内外来種として駆除の対象にまでなっています。同じ地域の個体であっても、一度飼育した個体は病気を広げたり、遺伝的な多様性を損なったりするおそれがあります。

希少な種を増やすには、住んでいる場所を良くすることがいちばん大事です。飼育することで川魚の生態を理解し、その経験を保全にお役立てください。

日本魚類学会は、保全のために放流する場合のガイドラインを設けています。日本魚類学会「生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン」

ご購入の方法

  • 生涯にわたって飼っていただくことを前提に、飼い方・混泳・最大の大きさなどをお確かめのうえご購入ください。
  • 生体は店舗と養殖業者様の複数か所でお預かりしています。サイズ・管理の状態・発送日・到着日など、お気軽にお問い合わせください。
  • 商品の性質上、個体のご指定はお受けできません。
  • お買い上げのお客様に「放流注意のご説明書き」をお渡ししています。保全にご協力ください。

店頭でのご購入

名古屋インター店でお取り扱いしています。店頭での展示やお受け取りについては、あらかじめお問い合わせください。

通信販売でのご購入

下のお問い合わせフォームからご連絡ください。送料などは通信販売・ご利用ガイドをご覧ください。

お問い合わせ

注意事項

  • 価格・在庫は予告なく変更する場合があります。
  • 系統名は文献をもとにした表示であり、遺伝子の解析によってその系統を証明するものではありません。