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2月 21, 2013

残波今まで本当にありがとう。

Posted in : まねーじゃーブログ, 未分類 on by : リミックス


お店のオフィシャルのブログにて私個人のプライベート半分なお話で恐縮なのですが、
大変残念なお知らせです。

突然ですが昨夜、愛鷹の残波を亡くしました。

ブログなどでよくご存知の方もいらっしゃるでしょう2004年8月国内生まれの
ハリスホーク♂インプリント個体で、都合8年半の僅かな一生を私の不注意で終わ
らせてしまいました。

生き物の小売業に従事している者が、飼っていた生き物の死をこういった形で書いて
公表すべきかどうか迷いましたが、生き物飼いのけじめとして筆を取った次第です。
お許し下さい。

いわゆる『ペット』という括りだけでは言い表せられない存在でした。様々な動物
を飼育してきた私としても、新鮮すぎる目から鱗の初めての距離感・スタンスで付き
合える生き物でした。フリーフライト、そして鷹狩りの世界を夢中にさせてくれたか
けがえのない相棒でした。

単に一方的に仕事をさせる使役動物・・・ではなくお互いをうまく利用して結果を出す。
トレーニングが進んでうまくいけばいく程、残波も間違いなく楽しんでくれていました。
猟期には、私や仲間達と一緒に狩りに出掛けるのが大好きな鷹でした。

ヒト目線で分かり易い社会性があるハリスホークとお互いに協力してのハンティングは
とても楽しくエキサイティングでした。

大それた「人鷹一体」なんて言葉を使うのも烏滸がましいですが、本当にそんな素敵な
世界があることを垣間見せてくれました。

(*すぎやまさんのブログ デンドロバテスの日
鷹狩り falconry logの2006~2011のところにいっぱいあります・・・)

一緒になってフィールドでカモやキジを追いかけ、獲れた獲物を分け合い、ハンティング
の相棒、同志、パートナーとして、8年余り連れ添って来て、苦楽を共にしたといっても
過言ではありません。

忙しいだの、都合、と言えば単に言い訳、エゴにしかなりませんが、シーズン終盤になって
からしかまともに訓練の出来なかった初めての今期、既に猟期も終わっているこのタイミン
グで、ウエイトコントロールの見誤りという猛禽飼育・管理では最も重要かつ単純な理由により、
大変可愛そうで非常に残念な結果を招いてしまいました。
勘が鈍ったなんて言いたくはありませんが、本当に悔やんでも悔やみきれません。

良い鷹ほど長生きしない

本気で狩りをさせるほど危うい

そんな言葉を放鷹を教わった諸先輩方から耳にしては来ましたが、よもや。
よもや自らの鷹に降りかかろうとは・・・。

残波を気にかけて可愛がって頂きましたお客様、ご指導ご鞭撻を頂きました先輩方々、
不甲斐無い結果で申し訳ありません。そしてありがとうございました。

そして何よりも残波に申し訳ない。ごめん。もっと一緒に狩りがしたかった。
狩りをさせてやりたかった。カモやキジを、一番好きなバンを追いかけさせて獲らせて
やりたかった。本当に本当に残念でなりません。

教訓、戒め、なんて言葉じゃ全く落ち着かないし、まるでしっくり来ないのですが・・・
絶対残波の死を無駄にしないようにします。
今はまだ新たな相棒を迎える気持ちには到底なれませんが、また再び鷹を拳に
据えて狩場を歩くことがまたあるなら。

正直つらいです。ヘビーです。
色々と生き物を飼育してきましたが、人生初めてのペットロス症かもしれません。

でも私も生き物屋。プロの端くれ。
そうも言っていられません。

残波は安らかに眠るのではなく向こうでも大空を飛び回っていることでしょう。
先に逝った那岐やハルクとやんや絡みながら楽しくやっていてくれるでしょう。

残波の冥福を祈ります。
長生きさせてあげられなくて、ごめんなさい。
そして本当に今まで楽しい時間をありがとう。

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今回の乱筆乱文ご容赦下さい。
単純なセンチメンタリズムだけで終わらせないように前向きに生きたいと思います。

八木厚昌