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10月 26, 2016

☆やぎちゃんの釣り日記☆<アカメ編>

Posted in : まねーじゃーブログ, 未分類 on by : リミックス

****やぎちゃんの釣り日記****

すみません、今回は爬虫類出ません(><) 売り出しやイベントの情報も出ません(><)
全く興味のない方は申し訳ありませんが、スルーして下さいm(_ _)m

各種SNSをご覧の方はご存知の、あの衝撃からもう一週間が経ちました。
未だに感動の余韻に浸っております。

2014年9月より、年2回の3年計画で通い始めた高知浦戸湾。
狙いは、北海道のイトウ、琵琶湖のビワコオオナマズと並んで日本固有の三大怪魚と称される魚。
そう、釣りキチ三平を読んで子供の頃から憧れ続けた、赤眼の魚、黄金色に輝く鱗を持つ神の魚
とも言われるアカメです。

初っ端、まずアカメと言う魚がわかりませんでした。
性格は?生活史は?シーバスっぽい?バスっぽい?神経質?大胆?自分のどこの引き出しに当
てはめて考えたらいいのか、何もわからないところからのチャンレンジには胸躍るものでしたが、
これがなかなか難解でした。

汽水域の川の淡水と海水の混ざるクサビと呼ばれる比重の重い下の海水側が好みで、雨で薄まった
水潮はダメだとか、とは言え上げ潮に乗ってかなり上流の堰堤付近まで捕食に来ていて釣れたとか、
アカメインフォメーションは人によって様々。

通常はボトムのエガニやエビ、テトラや岩の切れ目のチヌをテーリングしながら下向いて探してい
るらしく、これがエアオグルやスイムベイトのリフト&フォールパターンが効く時で、ラバージグや
クローワームで釣れた話もそれかと。釣り上げて吐き出すのもとにかくカニが多いと聞きました。

そして沖からエリアにコノシロやボラとかのベイトフィッシュが入って来た時、もしくは差して来る
なと気付いた時にスイッチが入るとフィッシュイーターモードになる。今回みたいに水面直下サブサ
ーフェイスのビッグベイトやミノー、トップウォーターに出たりするのはそう言うタイミングかと。

そんなところに、知れば知る程、シーバスよりもどこかバスっぽさを感じました。

小さなカニやエビから、マイクロベイトやチヌやグレ、コノシロ、時には30cmを超えるボラまで
捕食するアカメには、どうやら今ならコレが絶対と言うシーズナルパターンらしいパターンはなく、
ルアーへの反応も日替わりで昨日良くても今日はまるでダメだったり。
3日に一度捕食し、3日に1回釣れるからと言う3日ルールも聞きました。
多くの釣人が訪れる様になったここ数年で色々なデータが集まることで、ルアーで狙うアカメ釣りの
パターン、戦略、戦術が今まさに組み上げられている段階にあると感じ、これは一筋縄では行かない
事は明白でした。

2015年まではシーバスフィッシングスタイルの延長であるオカッパリ・ウェーディングで狙い、地
元案内役の方が釣り上げた70cmクラスと、参加メンバーの仲間の釣った60cm台の2匹を目にす
ることができました。
自分はと言うと、2回の釣行で1匹ずつ計2匹の60cmクラスのシーバスを釣ったのみでした。

そして今年はボートからのアカメ釣りに挑戦することにしました。夏と秋に2回乗ろうと。
6月の初のボート釣行はドリフトの難しい釣りを学ぶ場でした。ここで随分勉強になりました。結果は
2日間で1バイトすっぽ抜けのみでした。キャプテンに見て貰うとルアーとリーダーの傷の入り方から
恐らく余裕で1mオーバーのミノウオクラスの口に丸呑みされたまま、運悪くどこにも掛からずすっぽ
抜けたとのことで、相当ガッカリしたことを思い出しますが、それでも初の確実なコンタクトに、段々
と、徐々に少しずつ少しずつアカメに近付いている実感が湧きました。
・・・このまま続けていればいつか自分のルアーにも喰って来る、その時が来るハズだと。

そして今回。
今年2回め、2年め最後、都合5回めのチャレンジ釣行。そして仲間の都合が合わず、それでも独りでも
行こうと決めた、初めての単独での土佐入りでした。

今日は大潮明けの中潮。時合を狙うキャプテンオススメの時間にはスケジュール的に間に合わず、1時間
半遅れの出船。以前シーバス釣りにどっぷりハマっていた時に一番好みの好きな潮回りです。しかも下げ
三分の絶好の時合。

早速ひとつめのポイントに到着。
ベイトが跳ねたり、ボラが追われて暴れたりと雰囲気抜群。

また高知浦戸で竿が振れる喜びを感じならも橋脚、明暗部を攻めます。
前回学んで練習したダウンクロスのドリフトでルアーを流し込んだりダイレクト気味に撃ってみたり・・・。
そして釣り始めてまだ20分程、僅か10投めくらいだったと思います。
明暗部のより奥へルアーをで流し込み送り込んでダル巻きで水面直下をスローにゆっくり泳がしていた
その時!

突然、カン、カッツーン!!!!!

と噂に聞く金属バットで竿を叩かれたような金属的なバイト!!!!!!

反射的に力強く巻き合わせると、掛かった!!ズドンと重量感が伝わり一瞬で判ってしまう。
これは本命だと。

「来たーーーー!!来ました!!アカメです!!!」

そこで一発ジャンプ&エラ洗い!!!しかも結構いいサイズっぽい!!!

必至に竿を立てて巻きながらキャップに伝えると、停めていたボートのエンジンを掛けスタート、どんどん
下流に下る暴力的な引きを追い掛けて寄せて貰いながら、アドバイス通り、巻ける時にはリールのハンドル
を巻く。走った時には強引に無理はせずクラッチを切って好きなだけ引き出させていなす・・・を何度か繰
り返す。

そして割と早めに訪れた一回めの浮き上がり、遂に巨体が見えた・・・・デ・・デカイ!
・・・・そしてヘッドライトを点けると水中で真っ赤に光る眼が。間違いなくアカメだ。
そこで真っ白なデッカイ口を大きく開けての大振りのヘッドシェイク!!!

って・・・・・これ、結構いいサイズどころじゃない??!!
この時点でロッドとラインの先に掛かっているのは巨大アカメ、ミノウオだと確信してしまいました。
今思えば、このシーンを見る前と見た後で、明らかに私のテンパり具合が変わったと思います(笑)。

そして・・・・また水中深くへと絞り込まれる。そしてまた寄せて浮かすを何度繰り返したかわかりません。
頭真っ白とまでは言いませんが、やっぱり正確に覚えて無いと言うのが本当です。

それでも出来る限り、自分なりには焦らず、無理せず、冷静にファイトして、船縁まで寄せてきた怪物。
最後はキャプテンの指示通り、多少強引にこっち向かせて見事頭からネットイン!

「オッシャーーーー!!!!」

「いやいやいや!まだまだまだまだ!!絶対気ぃ抜いたらいかんですよ!!!!」

とキャプテンに窘められる。

ここで大暴れして逃げられたりした経験も少なくないのでしょう。
よく見ると確かにその巨体はネット内に収まり切ってない!!
この状態でこの怪物くんに暴れられたら押さえられずひとたまりもありません。

ロックのために網の外から震える手で、怪物の分厚い下顎にボガグリップを咬ませる。

OKです!

そして二人でせーので船上に引き上げた瞬間、腰砕け・・・・。

獲った・・・・・・・・・・。

「これ・・・メーターは超えてますよね??」

「メーターどころでないですよ!!いやぁええサイズ。メーターサンジュウくらいあるんちゃうかな?」

「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ポンプで鰓に水を送り込んだり、またせーので巨体を一度水に入れて蘇生措置をした後に
落ち着いてトロフィー記念撮影。

その太さからかキャップも私も目測を全く誤りw、しっかり計測で

121cm!

重さは魚体の安全面から特に量りませんでしたが、キャプテンの経験から、30kg弱、25kgは超えている
だろうね、とのこと。

いやしかし、着いて投げ始めて早々にしかもこんなサイズが釣れてしまい、半ば呆気に取られました。

「釣れる時はこんなもんですよ!」

とニコニコのキャプテンとガッチリ握手。

突然訪れた衝撃的なドラマ。
夢にまでに見た幻、憧れの魚が現実のものに。

痺れました。

そして再び蘇生をしてのリリース。鰓にエアを送り込んでやってガフガフと息を吹き返したところで
放してやるとゆっくり元気に水の中へ帰っていきました。

再びキャプテンと握手!

よく見ると、大事を取って換装した太軸のシングルフックが伸びて少し開いてました・・・。
そしてルアーには無数の歯型が。どれもこれも勲章です!

3年計画。
夢にまで見た魚をサイズは問わない、何とか釣りたい。ただ保護指定された現在のこの魚を
取り巻く状況を考えると今から集中して通わないと叶えられない可能性がある。
条例で捕獲禁止になってしまった宮崎よりは緩和され今のところ高知でのアカメ釣りに関して
の法的規制はありません。今のところ・・・。
浦戸湾は決して未開の秘境ではなく、完全な都会、街中のロケーション。ここに巨大魚が生息
すること自体が素晴らしいのですが、その分、迷惑駐車や夜中に騒ぐ、禁止の橋上から釣る、
保護種の魚を雑に扱うなど、押し寄せる県外の釣り人のマナーの悪化でかなり今後が厳しい
状況もあり、2017年の9月までに1匹は釣り上げたいと決めました。

それからは、地元の情報や今までチャレンジしてきた先人、先輩アングラー達の情報、アカメ狙
いの釣り人のブログやSNSから拾える情報等は全て取り入れ、様々な釣りウマの話なども全て
耳に入れてきました。
Youtube、DVD、とにかく動画もアップされているもの、手に入るものは全て観まくりました。

また、アカメに実績のあると聞いたルアーは、現在廃版の物やメーカー自体がなくなってしまった
ものまで全て手に入れました。いつかアカメに少しでも近付くことが出来ると信じて。
KTENブルーオーシャンが強い、エアオグルが効く、レア、レアフォースが間違いない、nekosogiが
効くらしい、TiNYKLASHのワイドリップで底を小突くといい、専用のレシプロ、アップセットが釣れる、
スラスイ250、ブルシューターが効く、ジョイクロはよく食うが破損が多い、ディープダイバーのクランク
ベイトが実は強い、スイムベイトの柔らかい波動が効く・・・などなど・・・・。

ただ、わからないことだらけの中で唯一、この魚についてよくわかった事は、やたらと引きが強い
種類であること。
針掛かりしてからは止まらずトルクフルに走り、暴力的に暴れ、国内淡水域の魚としては最強の
魚であることは間違いありません。青物の様なスピードはないものの、とにかく止まらないファイトで、
ゆっくり走る原付を掛けたみたいだとか・・・。

掛けてみて、確かにそういうタイプの止まらないズッシリ重い引きでした。

あとは誰から聞いても、ラインが切られる、極太のリーダーがズタズタにされる、ロッドが折られる、
リールのギアが破壊される、ルアーが真っ二つに割られる、フックがひん曲げられる折られると言
う様なとにかくバケモノじみた怪物話には事欠きませんでした。
自分がよく知るバスやシーバスとの次元の違いに、バスタックルの延長でやるには様々な強化・
工夫が必要なことを知り、調べまくりました。またこの類の釣りに精通した色々な人達にアドバイス
を貰いながらも、逆に今時ならではのインフォメーションの多さに、一時は混乱したり迷ったりしな
がらも、私なりの取捨選択を繰り返して、今のタックルセッティング、ルアー、そして狙い方は決まっ
ていきました。

2016年10月18日(火)22:00頃
中潮 高知浦戸湾流入河川

アカメ
Lates japonicus
121cm  推定28Kg(25-30Kg)

ロッド:TULALA✕DRT エルホリゾンテ73Remix
リール:スピードマスター200
ベアリング:スクワットプレシジョン ブラックレーシング
ハンドル:スタジオコンポジット✕DRT RC-SCplus96
ライン:デュエルPE50lb
ナイロンリーダー:よつあみアブソーバー60lb
スナップ:オーシャンスナップ#4
ルアー:nekosogi8.5改 スーパーショートリップ 妄想土佐チャート
フック:Shoutシングルクダコ3/0

念願の捕獲。
しかも巨大なミノウオクラス。
感無量。

ここまで長い様で短い様で。
これも皆さんのご協力、サポート、応援があっての結果です。間違いなく私一人では獲れませんでした。
幻の魚とも揶揄され、運に左右されるところも大いにあります。ただ運気を呼んで、自分に運が回って来た時に獲れ
る準備が出来たのも、色々とアドバイス頂いた経験者の方々の言葉のおかげです。ありがとうございました。

●Special Thanks
安くん しばたくん カジノくん やんやんさん たけむらさん、松田くん 鈴木さん mozo店遠藤くん
ジュラシック足立さん さすらいの浮世釣り師超兄貴さん ブルースカイ店長故早川氏 マキシマムザ廣田氏
グレイゴースト号やまひろキャプテン Phatlab藤本さん DRT白川総裁 スタジオコンポジット関口氏 一誠村上氏
エクストリームオガケンさん KAZZさん ボンバダテルさん エクストリーム藤原くん ランカーのおばちゃん
毎回3連休くれたやまちゃんはじめ店のスタッフの皆んな ここに辿り着くまでにホンの少しでも関わって頂いた方々etc・・・・
みなさん本当にありがとうございました!

また来年、この感動を求めて高知へアカメに会いにお邪魔します!!